第8章 君とデート R18(政宗)
街を抜けて郊外へ出れば車も減る。
車は夜の高速道を軽やかにスマートに走る。
ハンドルを握る政宗の姿にも惚れ惚れする。
(自分の彼氏ながら、見惚れる程、カッコイイーー…)
「退屈じゃないか?」
「ううん、全然っ!」
ずっと見てられるもん、と思って見ていた。
クククク…
噛み殺した笑い声。
「お前も大概、俺の顔 好きだな。
そんなに見て、飽きないのが不思議だぜ」
「え"っ、なんで⁉︎」
見てたのバレてた。
「そんなに見られりゃ、普通気付くだろ」
おかしそうに目を細めて笑われる。
他愛もない会話で笑い合いながら、
2時間しないうちに目的地に到着した、
らしかった。