第8章 君とデート R18(政宗)
必要品をカバンに出したり入れたりして、
服を着替えたところに、携帯が鳴った。
「支度出来たら駐車場に降りて来いよ」
「うん、すぐ行くね」
上着を羽織り、荷物カバンとポシェットを下げ、ヒールが低く歩き易い靴を下駄箱から出した。
これは、シンデレラの靴だ。
心が踊る。
(政宗とお出掛け出来る!)
嬉しくて、跳ねるように玄関を駆け出した。
車に乗り込むと
「華月、会いたかった」
チュッ とキスされた。
(キザ、なんだから…////)
恥ずかしくも嬉しくて、顔に熱が集まる。
「今日も照れるのか。お前、可愛いな」
ポン と頭に手を置いて、再びハンドルを握る政宗の横顔を、そっと見上げると、
唇の端が上がって嬉しそうに見えて、
私はまた 嬉しくて照れくさくなった。
(嬉しい…政宗が私を想ってくれる事)
胸がキュン となる。