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第5章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *徳川家康ルート*
「……果てたの、ハナ?」
家康の声も聞こえていないのか、瞳を妖しく揺らめかせ、ハナの荒い呼吸が響く。
ハナの意思か本能か…ヒクヒクと痙攣しながらも、秘所に埋めた家康の指をきつく咥えこみ、離そうとしなかった。
それがひどく……煽られる。
ハナの耳元へ唇を寄せ、耳介に舌を這わせると、ハナの体が全身小刻みに震えて応える。
咥えたままの家康の指を、ますますぎゅっと抱え込もうとするのを感じた。
その様が愛しくて、知らず、家康の口から小さな笑いが漏れた。
「……可愛いね。まだ、俺を離してくれないの……そんなに、俺が欲しい?」
「んっ…んぁ…む」
ハナの唇から、紅い舌が差し出され、家康の指に絡みつく。
そのまま、甘えるように咥えこみ、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い上げた。
その刺激、その艶やかなハナの顔が、家康の脈を乱暴なまでに高めていく。
躰の奥が疼いて、我慢のしようもない。
―――その時。
一瞬、空が眩く光り、その直後。
「きゃあっ!?」
大きな雷鳴が轟いた。
「―――雨?」
東屋の屋根に、雨音がやけに大きく響く。
その雨音に紛れて、耳元で家康が妖しく囁く。
「これならもう、いいかな…」
「何か、言った……?」
家康は懐から小刀を取り出すと、東屋の柱の一つに向けて投げた。
そこへ括り付けられていた紐がブツリと音を立てて切れ、全面の御簾が一斉に落ちた。
途端に薄暗くなる東屋の中、わずかに遠のいた雨音が響く。
「ハナ……」
「んぅっ!?」
家康の手がハナの顎を掬い上げ、その顔を後ろへ誘う。
そうして肩越しに家康の口付けを受ける。
「―――…ご褒美、あげる」