▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第26章 ▲月華美人▽ -エピローグ-
微睡の中で、気配を感じて瞳を開いた。
視線をさ迷わせてみれば、人ひとり分の間をあけて、ハナの寝顔がそこに見えた。
どうやら、夜明けが近いらしい。
上り始めた白い朝日が、障子越しに部屋に差し込み、愛しい寝顔を静かに照らしていた。
その柔らかな髪にそっと、手を添える。
ハナの柔らかな体温が、その手を伝って光秀を温めた。
静かな呼吸を繰り返し、ハナは未だ深い眠りの中にいた。
ハナの寝顔を見つめるその視界の端で、小さな白い影が動いた。