• テキストサイズ

▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第23章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -拾肆-




ハナの唇はやはり、微笑んでいた。


「ごめんなさい…でも、頑張ってよかったなって、思っちゃいます」

不満げに眉を顰める光秀の顔を、ハナが優しく見上げていた。
光秀と同じように、その頬にハナの掌がそっと触れ合う。

「貴方の側に、やっと居られ―――…っ」

言い終わるより早く、光秀の唇が再びハナのそれを奪い、水音を立てた。

何度も、触れてはちゅっとわざと音を立てて離れ、再び触れてはすぐに離れる。
擽るような柔い刺激に、ハナの躰は内から熱を煽られるも、同時に焦らされる。

「―――…んぅっ…はっ、みつ、秀さ…っ」

光秀の手が、ハナのそれを捕えて、頭の両脇に縫い留めた。
ハナを求める唇が、途端に強引さを増していく。
啄んでいた唇を、光秀の舌が割り入り、ハナの口蓋をくすぐった。

「ぅんっ…んっぁ…っ」

ハナの舌を絡めとり、ゆっくりと光秀の舌が撫で上げ、なおさらハナの熱を煽っていく。
吐息すらも飲み込まれ、酸素を求めハナの鼓動が激しさを増していく。

不意に、光秀の唇がハナのそれを開放した。

「―――…っはぁ、はぁ、はぁ…っ」

頬を上気させ、唇を互いの唾液で妖しく濡らし、甘く切ない吐息を漏らすハナの顔を、光秀の瞳が見下ろしていた。
黄金が、熱に溶かされていく。

「次は…俺が尋ねる番だな…」

どこか危うい音色を孕んで、光秀の声がハナの耳元で囁いた。





「―――…お前の全てを、見せてくれるか?」




/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp