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第7章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *明智光秀ルート*
「…お前は、家康から聞いているか?」
頬に当てたハナの手に光秀の手が重ねられ、そっと握りしめられる。
その手は、ひどく温かい。
「何を、でしょうか…」
「紅蜜華を、その身体から除く方法だ」
黄金色の瞳を妖艶に細め、ハナの顔を覗き込む。
その瞳に魅せられて、ハナは声も出せず、ただ、頭を振って見せた。
「簡単なことだ……気をやり、その身から熱とともに香りを揮発させてやれば良い」
―――ちゃぷん。
光秀もまた湯船に入り、ハナの腰を抱き寄せた。
握りしめたハナの手を口元へ近づけて、見せつけるように手の甲に口付けを落とす。
「―――光秀、さんっ?」
――― ドクドクドクドクッ
手の甲から、耐えがたい痺れと熱が全身へ広がっていく。
「その毒、俺が除いてやろう…」
手の甲に唇を触れ合わせたまま、光秀が囁く。
黄金の瞳が、ほくそ笑む。
それは甘くも冷たい光を秘めて、ハナの思考を満たしていった。
「黙って、俺を感じていろ―――ハナ」