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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第7章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *明智光秀ルート*





耳元で、光秀が小さく息を吐く音がする。



「お前は…俺を濡らすのが好きなのか」
「温めろといったのは、光秀さんです」

ハナの腕を解こうとしていた光秀の腕が、諦めたようにそこから離れた。



「―――っ!?」



光秀の両腕が、ハナの背中に回り、その体を抱きしめた。

ハナの体が明らかに強張るのを感じ、光秀の口元に小さな笑みが浮かぶ。

「先程までの勢いはどうした?ずいぶん、初心な反応をしてくれる…」
「――…最後と決めたから、です…っ」

「…最後、か」

光秀の声が、小さく笑う。

「…そういうことは、相手の目を見て言うものだ」

ハナの腕の力が、ふっと緩む。
光秀の体が、ハナから離れた。

その手がハナの前髪をかき上げて、互いの額を静かに重ねた。

「…光秀さん?」

これ以上にないほどの至近距離で、黄金色の瞳が見えた。
…ガラスのように、無機質な光を湛えていた。

「…俺からの返答は、わかっているな?」

涙を湛えたハナの瞳は、しかし揺らぐことなく光秀を見つめていた。
言葉にせずとも、ハナの瞳が何より雄弁に語っていた。

光秀の方から視線を外した。

「言わなければ…そんな瞳をせずに済んだものを」
「言わないほうが、つらいことだってあるんですよ?」

光秀の顔に、わずかに疑問の色が浮かぶ。
しかし、その瞳は再びハナを見つめてくれた。

「…傷ついたって、叶わなくたって…」

ハナの手が、光秀の頬を包み込んだ。

「私を見てくれないより、ずっといいから」

「―――小娘」







「私の名前は、ハナですよ?」






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