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第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
「悪い、ハナ…っ」「政宗…ごめんっ」
二人の声が同時に謝罪を告げた。
そして次の瞬間には、互いに互いの言葉に息を飲んだ。
「……なんで、お前が謝る…?」
先に声を発したのは政宗の方だった。
「…政宗こそ、どうして―――…」
掠れた声で、ハナが言いかける。
しかし、すぐに口をつぐみ、褥からゆっくり躰を起こした。
そうして、政宗の声に向けて、その手を伸ばした。
「政宗…どこ?」
震えるハナの手を、政宗の手が優しく捕らえ、自分の頬へ導いてやる。
「ここにいる」
震えるその手が政宗の頬に触れ、もう片方の手でもって両手で包み込む。
目隠しをしたその顔が安堵したかのように微笑んだ。
そうして、そっとハナの方から政宗に口付けた。
「……ハナ?」
「政宗…ごめんね。私から、なんにも伝えてない…」
見えない目の代わりに、政宗の頬をハナの両手が慈しむように優しく撫でる。
「大好き、だよ…政宗。ずっと、政宗と一緒にいたい…」