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魔法都市

第4章 第一夜




「あなたに関係があるからよ」

「はぁ?オレに?」

「うーん…正確にはあなたのお母さんがね」

「……!母さんが…」

(もしかして…母さんがやってた仕事ってのは…)

悠太には心当たりがあった
彼の母親・篠原夕紀はMEEOを立ち上げた創立者の一人であり初代総指揮官である
そして、魔法使いの中で一番強いと言われた人だ

「心当たりがあるみたいね」

「まぁ…」

曖昧に答える悠太
またしても黒猫が彼の足元にいた

(こいつ…この間の…)

悠太がクロに触ろうとした瞬間だった

『お前人間じゃないな?』

スンスンと匂いを嗅ぐクロ
クロが突然喋ったことに驚く悠太

「……っ!?しゃ…喋っ…!?」

「……」

明らかに動揺する悠太
そんな彼の様子に奏や圭斗、華澄は動揺することなく普通にしている

『魔法の匂いがする。しかもこの魔法の匂い覚えがあるぞ』

「なっ…」

「クロ、いきなり喋ると篠原くんが驚くでしょ」

『あぁ、ごめんごめん』

足元から離れて奏の元に戻るクロ

「猫が喋った…」

「クロはただの猫じゃないよ」

「え…」

「使い魔」

「使い魔?」

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