第4章 第一夜
――――数日後
悠太はMEEOの本部に来ていた
この間から少しずつ説明を受けていたがなぜ自分がこんな形で呼び出しをくらうのか未だにわからないままだった
「んで、今度こそちゃんと説明してくれるんだろうな?オレは聞きたいことがたくさんあんだよ」
「ちゃんと説明するし質問に答えるって」
「お待たせ」
「わりぃ、遅れて」
一拍遅れて入ってきたのは圭斗と華澄だ
悠太を納得させるためには二人は絶対必要だと思い奏があらかじめ呼んでいたのだ
「え、なんで二人が居んの?オレは水城に呼ばれて…」
「あたしたちも奏に呼ばれたのよ」
「お前にいろいろ説明するって言うからちょっと協力しにな」
「悪かったわね、二人とも」
「大丈夫よ」
とりあえず全員が揃ったところでこの間のおさらいからという感じで話を進める
「篠原くん、この間のこと誰にも言ってないよね?」
「言ってねぇよ。言うヒマすらなかったし」
「なら、いいわ。MEEOのことはあまり知られちゃいけないしね」
「じゃ、なんでオレはなんで知ることになるわけ?そんな大事なこと」