【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第88章 「「愛してる」」
「挿入れるぞ」
ショーツをずらして、零の熱が、……挿入って。
「あっ、んっ…あぁ……っ」
「ははっ……待ちに待ったみたいな甘い声だな。クリの皮を剥きながら捏ねて、ナカ激しく突いたら……はっ、あー…あぁ、っふぅ…」
口を抑える両手に力がこもって、零はそれに構わずにナカを突く。腰を掴んで最初から子宮の奥を突くような深く、抉るように。
でも、そんな乱暴な行為すら、気持ちよくてたまらなくて。
「赤井とも、ナマでヤったのか」
「〜っ、んっン〜」
首を振る。
必死に、横に。
「はっ…ははっ、そうだよな、本当のことは言えないんだよな…っ!」
「れいっ…ナカっ、やさしく、ふぁっは、ああっん…!」
「優しく? …はっ、こんなに喜んでるのに? もっともっとって、オレを咥えて離さないのに?」
「き、もちぃ…! れい、れい…っ、す、き、すき…っ」
「はっ…、あぁ、俺もだよ」
好きだから、だめなんだ。
好きだから。
好きなのに。
離れたくない。離れられない。手放したくない。手放せない。
何度もそれを繰り返してるのに、本当は分かってるのかもしれない。
本当は、私たちはそれに目を向けないようにしてるだけかもしれない。
「愛してる」
「…っ、私も、私も…! 零を愛してる…っ!」
ずっと、ずっと愛してる。
繋いだ手を互いに爪が食い込むほど強く握りしめた。
どうして、再会してしまったんだろう。
どうして、再び愛を求め合ってしまったんだろう。
「零…っ、零…、好きっ、愛してる…っ」
「あぁ…っ、あぁ、ナカに出すぞ…!」
うん、と何度も頷いた。
ただただひたすらに頷いて、体の中に吐き出される熱を感じた。
こんなに愛してるのに。
こんなに愛し合っているのに。
私が、零を、ぐちゃぐちゃにした。
揺れる視界の中、零が囁く「離さないから」と欲を含んだ切実な声に、私はーー
何度ナカに出されてから移動しただろうか。
家に帰っても、再び抱き合う私たちに言葉はなかった。
零を傷つけた。
また、再び。
何度も。何度も傷つけて、また、傷つけた。
愛してる。
愛してた。
ずっとずっと。
「「愛してる」」
抱き合いながら交わす言葉は、甘いはずなのに、とてもとても、苦しいものだった。
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