【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第5章 ホームページ制作と不器用な我慢
炒飯を食べ終えるとホームページの作成を行った。
画像編集ソフトを使用して先輩の顔写真・ロゴの作成を行い、ホームページへ差し込む。
コナンくんとの作業はスムーズで、細かいところの指摘をしてくれるから楽しかった。
夜もいい時間で、ホームページも完成しあとは毛利先輩が確認して問題なければ大丈夫だろうとその日は作業を終えた。
蘭さんにこれから送りますと連絡をして家をでる。
「○○姉ちゃん、結婚やめたってほんと?」
「あはは、そうだね」
「どうして?」
外も暗くなっていて、歩道を並んで歩く。
コナンくんの質問に本当はそんな相手いなかったなんて言えずに笑うしかなくて。
「…別れたわけじゃないんだ、お互いにまだ早かったかもしれないねって話をして」
「よかった」
「え?」
「最近の○○姉ちゃん、少しだけ距離が近づいた気がするから。蘭姉ちゃんも言ってた」
バレバレだったんだな、と。
コナンくんの頭を軽く撫でて、手をつなぐ。
「結婚とか、難しく考えすぎてたのかも」
「僕、これからも○○姉ちゃんと一緒にいたいな」
子供の無邪気な顔は、心を洗う。
「私もコナンくんとたくさん遊びたいな」
自宅と事務所の中間くらいに着いた頃、真横で見知った車が停まった。
RX-7
「安室さん…」
暗がりでまだ窓も開いていないのに、わかってしまう。
「こんばんは、コナンくん、○○さん」
「あれ~、安室さんだ。こんばんは」
「こんばんは、安室さん」
コナンくんとつないでいない空いているほうの手が拳を作り強く握りしめた。
「帰り道?よかったら送っていきましょうか」
「それなら、コナンくんをお願いできますか?私帰り道が逆なので」
「○○さんも大丈夫ですよ、気になさらないで」
「いえ、私が気になるので」
トゲのある言い方をしてしまったのはすぐわかった。
「コナンくん、蘭さんには私から連絡しておくから安室さんと帰れる?」
「うんっ」
「ありがとう。では安室さん、あとお願いします」
「○○さん」
引き止めるような声に背を向けて、お疲れ様でした、と足早にその場を立ち去った。
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