【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第3章 重なるカラダ※裏
涙が溢れながら零の背中にしがみついて、もっと欲しいと求めて。
零の腰が、激しくて。
子宮に当たるかのようで。
零が欲しい。
激しくなるピストンに、声が堪えなくなった。
涙を流しながら零に口付けて、迎える絶頂。
抜こうとする零の腰に足を絡めて、零が堪えようとするのに堪えられなくなって…
私のナカに、吐き出した。
シャワーの音がする。
…いつの間に意識が飛んでいたんだろう。
自分の体から、お風呂上がりの匂いがして…
「…零…?」
零がしてくれたのだと、分かれば体を起こす。
…あの時と同じ。
下腹部と腰に感じる違和感。
あの時と違うのは…隣に零がいない。
溢れそうになる涙を無視して、シャワーの音がする浴室の戸を開けた。
「……びっ、くりした」
「零…が、いなかったから…」
シャワーを止めて、零が笑いかけてくる。
「湯船、浸かる?」
「…零は?」
「……○○」
仕方ないな、と抱き上げられて湯船に浸かり肌が密着する。
零の心臓の音が、直接伝わるのが嬉しくて。
もっと、と肌を更に密着させた。
「れーい……」
心が緩くなってるのが分かる。
冷静になった時に自分に後悔するんだろう。
「…れい…会いたかった」
伝えていなかったことを、伝えられたら。
この瞬間の、この雰囲気に流されて。
「みんなの、訃報…聞いて、…ずっと零のことばかり考えてて……零が、零にって…」
首に腕を回して、零と向き合うように抱き合う。
「ごめんね、零…」
好きでいてごめんなさい。
貴方に別れを告げられて、その時にちゃんと零のことを忘れることができたら。
「…………○○、本当に婚約者、いるのか?」
心が揺らぐほど甘い声。
「久しぶりに抱いて気づいた……あの時と、変わらない」
変わったな、とばかり言われたのに。
変わらないと言われたのは…零に抱かれたこの体。
嘘をつけなかった。
「○○……どうして、抱かれた…?」
零の首にもっと強く抱きついて。
「…零が、」
好きだから。
この気持ちを、言っていいのか。
どうしてこの人が“安室透の恋人”に私を選んだのか。
「…零なら、調べたら分かるよ」
私に婚約者がいるのかどうかなんて。
調べるのに、1日も必要ない。
「でも調べたら…私は明日、貴方の前からいなくなる」
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