• テキストサイズ

水面下の梟【ヒロアカ】

第14章 欲しがりと少年



林間合宿当日。

バスに乗る際B組と鉢合わせ、クラスメイトたちはわいわいと騒いでいる。
「コピー」の個性を持つ男はA組に恨みでもあるのか、赤点がいることに関して煽っている。

​───どこに座ろうか…

それを横目に見ながら、終綴はうーんと考え込んでいた。

無闇にスマホを開くつもりはないが、連絡は常に取れる状態にしていたい。

​───とりあえず、葉隠はだめだ。

画面を覗きこまれるのは困る。
透明だと、分からない可能性があるからだ。
気配でわかる気もするが、念には念を、だ。

「終綴ちゃん、一緒座ろ?」
「一緒に座りましょ」

そんな中、麗日と蛙吹が声をかけてきた。

本当なら上鳴だと都合がいいのだが、彼は既にペアを決めてしまったようだ。

​───まぁいいか。

この2人なら距離感も掴めるし大丈夫だろう、と思い頷く。

「うん!
一緒お喋りしよう!!」





/ 287ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp