第10章 運命の番(1)…降谷零>>2
「零くん…私と気持ちいいこと、しよっか?」
「っ…」
ひゅっ…と息を呑む俺に、春枝はいやらしく唇を舐め上げてうっそりと笑った。
ーーー。
春枝は酒を浴びるように呑むとドSになり、獣のように犯すのだと松田や萩原に教わった。なので久しぶりに会えた春枝に向かってリビングのソファーに座らせて、美味しい酒が手に入ったと騙す?いや…別に騙してはいない。本当に美味しい酒。バーボンが手に入ったのだから。そう春枝が飲みたくなるように巧みな話術で誘導しべろんべろんになるまで酔わせた。暑いと服を脱ぎソファーにかける。性的な魅力に溢れんばかりの豊満な胸元へと釘付けになり、隣へぴったりとくっ付いて来て胸が腕に当たるのだ、甘えるようにキスをねだって来て唇を離せば嬉しそうに目を細めて「零くん、好き…」と伝えられる。
「俺も…好きだ」
「えへへ…嬉しいなー…」
「っっ…」
本当ならば酔っ払っている春枝を襲うなんて、駄目なのは分かってはいる…が、俺自身も酔っていた。だから春枝を襲っても仕方ないだろうと妙な理由を付けて、また口付けをする。ちゅっ…と触れて唇が離れるも、春枝は俺の口に唇を押し当てて来た。ソファーに押し倒されてネクタイを持ち上げキスをすると、うっそりとさせた。αの匂いでリビングが充満する、クラクラして正常な判断が出来ず、しかし嫌がることも出来なかった。満たされているが…もっと春枝を直に感じたいと中が濡れる。
「零くんの甘い匂いで…私、ムラムラしちゃった」
「はっ…ぁ、春枝っ…」
「ね、気持ちいいこと…しよっか」
ーーー。
「ひ、ぁっ…春枝…」
「んふふっ…奥気持ちいい?中指でグリグリされると腰浮かせちゃって可愛いなー…」
「ぃ、あっ…や、やぁっ」
「嫌なの?そっかー…零くん。私に犯されたくてお酒を呑ませたわけじゃなかったんだー…」
「う、うぅっ…」
リビングから寝室へと移動した。春枝の声にゾクゾクする、それにしても分かっていて呑んだのだろうか…しかし目が据わっているためやはり酔っているのだろうと思う。四つん這いであり、腰から尻にかけて上げた状態の情けない格好で、中へと中指でいい所を何度もグリグリされるのだ。カリカリ爪で引っかかれると腰が浮いてしまい逝きそうになる。