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裏『探偵』αな女がΩの男達に求愛される話。

第3章 運命の番(2)…松田陣平>>1


「ぁ、ひ…ぅあっ、おぃ春枝、首筋はも…いいだろ?」
「んっ…相変わらず首筋弱いですね?」

さわさわと首筋を撫でて見たり、ぺろりと舌で首筋を舐めて見たりと弄ぶ。噛んでしまおうかと耳たぶを甘噛みすれば、ビクンと身体が震えた。甘い匂いとタバコの匂いが鼻を刺激して、頭の中がふわふわする。スーツを脱がし割れた体格にまたムラッと来た。指を動かしつー…と割れ目を撫でて見ればピクピクと身体が動くのがまた面白い。そのまま舌を首筋から胸元へ下ろしていき、乳首周りを舌で舐め回す。もう片方の手で乳首を爪で引っ掻いて見ればビクンと腰が揺れた。

「んん゙っ!ぅあ、それ、やめっ…あぁあっ!」
「うーん?乳首爪でカリカリされるの気持ちいいの?」
「ぅぐっ…ひ、んぁ、はぁ…はっ…春枝、春枝、んぁあ゙っ!」
「拘束されて、目隠しもされて…女の私にいいようにされて気持ちいいのかな?」

私の問いに陣平さんは違う、違うと左右に首を振るも、出るのは喘ぎ声だけである。カリッと乳首を噛むとビクビク腰が揺れて、無意識だろうがグリグリと私のお尻に勃起した陣平さんの陰茎を擦り付けて来る。縛られ視界を遮られ、甘く優しい言葉責めや愛撫全てが興奮材料になるようだ。

「んっ…もう陣平さん。当たってますよ?擦り付けるの気持ちいいんですか?」
「んん゙これはっ…ちが、ぅぐっ…んぁ゙!」
「違うの。ふーん…嘘つき」

陣平さんは普段気持ちいいとは言わない。心身共にぐちゃぐちゃになるまで犯されはしないと言うことをしなかったりした。口に出すのは嫌だとか、違うとか、駄目だとか、全て否定ばかりだったりする。身体は正直なのか搾り取り失神するまで犯していたりするも、モヤモヤする気持ちは抑えられずにいた。言わせたい、その気持ちが今勝った気がする。急に手を止めた私を困惑気味にアイマスク越しで見て来る陣平さんを見下ろした。

「ふぅ…分かりました、止めましょうか」
「えっ、はっ…?な、なに言って…」
「私の愛撫、気持ちよくなかったんでしょう…ごめんなさい。私萎えちゃいました」

馬乗りになっていたが、ベッドから降りようとすると陣平さんは私の手首を掴みまたベッドに引き戻された。アイマスクを取り、手首に巻いてあったネクタイを解いた目の前の男はギラギラと私を見下ろして来る。私は素っ気なく「なんです?」と見つめ返した。
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