第2章 中編 古代都市シャンドラ
シャンドラの位置・歴史、悪魔の実、古代兵器。
それぞれの情報が記載された石は、後にリオポーネグリフとロードポーネグリフと呼ばれるようになる。
生き残った古代兵器と家臣たちが、シャンドラに住んでいた光月一族に作らせたのだ。
光月一族が持つ特殊技術のおかげで、秘密は長きに渡って守られるだろう。
ポセイドン達が離れて、程なくして響き渡った地響き。
空中に浮かんでいるシャンドラが、ゆっくりと海へと落ちていく。
一体これだけでどれだけの人が犠牲になったのだろうか。
全ては勝手に攻めてきたことによる自業自得ではあるが、今回の出来事は、世界中に大打撃を与えた。
失った兵力や技術は数知れず。それぞれの国が立て直すまでに膨大な時間を要したとされている。
そして滅んだシャンドラを、悪者に仕立て上げて英雄となった各国の王達。
全ては、自国民の非難を他に向けるためだ。
彼らは後に天竜人と呼ばれるようになる。
そして空白の100年とは、シャンドラの歴史そのものを消し去ったことで、そう呼ばれた。
以後、シャンドラについて語られることを禁止される。
シャンドラには、ユーリが最後まで守ったポーネグリフが眠っている。
世界を変えるほどの力を持つその石は、非常に危険なものだった。
だから天竜人は、その存在を隠した。
何れ自分たちが見つける、その時まで。