• テキストサイズ

死人に口有り(銀魂:銀時夢)

第2章 時代は移ろい


 アホなくらい柿ピーを買い込んだ少女を見て呆れたのは言うまでもない。だが請け負っている3Zの連中に比べればまだ可愛い勘違いなのだろう。そして案の定、常識など存在しない3Zに少女と柿ピーを紹介すれば、その日の授業などそっちのけで歓迎会を兼ねた柿ピーパーティーが行われた。

 3Zに転入されられただけあって、美羽はすぐにクラスに馴染む。前世での知り合いなど銀時だけのはずだが、社交的な彼女は笑顔が絶えなかった。そんな彼女とたまたま目が合い、銀時は口パクで一言「誕生日おめでとう」と口を動かす。上手く伝わったのか、美羽は頬を桜色に染めながらニカッと笑った。

 担任として転入生の情報を手にしていた銀時は、美羽が転校してくるこの日こそ彼女の誕生日だと知っている。柿ピーに気を取られている3Zの生徒には知る由もないが、銀時だけは、美羽が前世でなれなかった十八歳と言う歳を祝った。
/ 17ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp