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白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第4章 “暗青の月”(ダークブルームーン)と“力”(ストレングス)



「ゆ…由来さん!」

フラッ

モロに顔面に食らい地面に倒れる…かと思いきや
瞬間ホワイトシャドウを出して、包丁を口で止めてた。

ギリ…ギリ

(あ…危なかった)

白クマの牙と顎の力がなければやられていた

口の横を切って、血がポタポタと流れ出た。

(アンが教えてくれなかったらグサリだった。よりによってこの凶器は…!)

厨房にあったあの包丁だ!

包丁を振り払っても、またこちらに向かってきた。
かわしても、磁石のS極とN極が引き合うようにしつこい。

(いや違う…まさかあの時…私が手に取って…)

つまり恐らくあの包丁は、触れた人間のにおいや指紋とかを辿って攻撃する追尾型

これがスタンド能力?

「アン!少し離れて」


ヌッ

『!』

そのエテ公は、なんと壁から抜け出てきた。

「ウキャキャキャ!」

敵が踊らされてるこの状況を楽しんでいる。

それより、壁を通り抜けられるのなら、扉を凍らせたのは無駄になった。

包丁を空中で自由自在で…ムチャクチャすぎる

「理不尽だ…」

一体、このサルのスタンドはどこに?

由来は床とサルの体毛をふと見た。

(こっちから仕掛けるか…)

どんな状況だろうと…やることは変わらない


向かってくる包丁に、由来はスタンドを出さず自分から出た。

厨房で仕入れた水入りボトル1本を手に持って、わざと包丁に当てて
・・・・
割らせた。

パリィン

キィーンッ!

そのままボトルと一緒に凍らせることで、重さが増した包丁は地面に落ちた。

これで追ってくる邪魔な包丁は消えた

刹那、ホワイトシャドウで真っ直ぐ突っ走った。

さっきはとっさで歯形を残す程度だったけど、今度は確実に…

「UKYAA!」

バリィンッ!

またもや、スタンドの像も見えずに、窓ガラスが割れてこっちに来た。
包丁の次は、無数のガラスの破片だ。

(このまま避ければ、アンに当たる…)


ドォンッ!

「!」

背後に殴ったような爆音と覚えのある一喝が聞こえてきた。

“スタープラチナ!”

目の前に、スタープラチナがいきなり現れ、ガラスの破片の全てを手で掴み取った。

オラッ!

ボゴォォン

その拳をサルに振ったが、また壁にめり込み姿を消した。

「スタープラチナ?」


「やれやれ。やっと見つけたぜ」

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