• テキストサイズ

白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第1章 序章



(シロクマ…?)

とっさに降りて後ろに下がり、獣の赤い目がずっとこちらを見つめた。

(何故肉食獣が?)

こんなでけー動物…この付近に生息するはずがねえ。動物園から脱走したとも考えにくい。

承太郎は薄々勘付いた。

先日、アヴドゥルが言った突拍子もない存在。つまり、この動物はスタンドの可能性がある。

本体が近くにいるかもしれないと、周りを見渡した。

(シロクマは獰猛な肉食獣…アザラシの頭を簡単に噛み砕く顎も持つという。襲われでもしたらひとたまりもねえ)

自分もスタンドを構えた。


ノシノシ

両前足の手枷をジャラジャラ引きずって、ゆっくり近付いてきた。

(来るか…!)

しかし数歩ほど間隔を置き、屈んで承太郎の膝に向け白い息を吐いた。

シュゥン

「!」

妙な寒気を感じ、膝を見たら出血が止まり傷口も塞がっていた。

(これは…?)

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp