第4章 “暗青の月”(ダークブルームーン)と“力”(ストレングス)
お互いの自己紹介や能力を見せつけあってから、戦いの場に相応しい所へ移動した。
そこでまた、アヴドゥルとポルナレフの戦いが再開された。
自信満々にスタンド自慢してきただけあって、ポルナレフは予想以上に強い。
しかしアヴドゥルも負けちゃあいない。
ドガァン!
「占い師のわたしに予言で闘おうなどとは、10年は早いんじゃあないかな」
恐るべきスピードに見事な剣裁き。
切り札を見せつけられ悪戦苦闘しながらも、豪快な炎と戦略でポルナレフを破ったのであった
アヴドゥルは炎を消し、由来はポルナレフの火傷を冷やした。
(ん?これは…)
額にあるものを見つけた。
(肉の芽だ!)
DIOの洗脳化に置かれても、敵への敬意を忘れない誇り高き意志。
それほどの強い思いを持ってるのには、何かわけありなのかもしれない…
肉の芽は承太郎のスタープラチナに除去してもらい、彼も花京院と同じくDIOの呪縛が解けたのであった。
〈小さな港〉
ポルナレフはそこで、助けてもらったお礼と何故こんなことになったのか、いきさつを話した。
自分の目的…それは、妹を殺した男に報復すること
そいつの唯一の特徴は、両手とも右手
1年前にDIOに出会い、その男を探すのに協力してもらう代わりにジョースターを殺せと命令された
それが正しいことだと信じて…
「おれはあんたたちと共に、エジプトに行くことにきめたぜ。DIOをめざしていけば、きっと妹のかたきに出会えるッ!」
こうしてもう一人旅に加わることになったのであった。
〈甲板〉
ジョースターたちは、“SW(スピードワゴン)財団”に用意してもらった船で一段落つけていた。
相当の実力者であり心強そうな仲間も増えた。
ポルナレフとジョセフたちは、改めてお互いに軽い自己紹介をしたりとリラックスムードだ。
(あの娘は…!)
隅っこで、手すりに腕をかけて海を眺めている由来に目を付けた。
(おおッ…よく見ると結構整って…)
将来絶対いい女になりそうだぜ。
「ポルナレフ。そんなにジロジロ見るんじゃあない」
アヴドゥルが注意した。
明らかに女性に対してのいやらしそうな目にみえるから。
「違えよ。何か誤解してんじゃあねえのか?」
先ほどの港で女性観光客の脚を撮りまくってた奴が 疑われても無理はない…