• テキストサイズ

白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第11章 そんな言葉じゃあない



「……そう、だな。あなたが来てくれなかったら、私は命を奪われて、この旅をリタイアしていただろうから、まだ、ましかなって」

私はあのときまで、自分のスタンドを恐怖の対象としてしか見ていなかった。

だから迷いがあって、敵につけ込まれて負けた。

でもその考えと状況でさえ覆したのは、紛れもなく承太郎。


「それで、大まかに話したって……私がDIOの仲間だと勘違いされていることも…」

「…ああ。敵が俺たちを錯乱するための嘘だと考えるのが妥当だと。じじいもそう言っていた」

そう…か……

私は内心、ホッとした。

今まで自分は部外者で、素性も隠しているから信じてもらえなくても仕方ない。

そう自分に言い聞かせたのに。

私は、ジョースターさんに理解してもらったことに対して、安心している。

安心したということは、やっぱり私は、認めてもらいたかったんだな……

なんて、そんな悠長なことを考えている場合じゃあない。

よく考えたら、花京院くんとポルナレフさんは、まだ敵と交戦しているかもしれない。

私が動けないから、仕方なしに承太郎がここにいてくれるんだ。

「単刀直入に聞く。話って何?」

早くその話とやらを済ませて、2人の元へ行かなくては。

「……なら単刀直入に言う。DISCとやらで能力を奪われたってのは、どういうことだ?」

「……」

私は2年前、敵に襲われたことは予め言ったが、そこで能力と記憶を奪われたという事実は伝えてなかった。

理由はそう。ジョースターさんたちにとっては余計なことだから。

/ 443ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp