• テキストサイズ

白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第8章 雪解け



その後に由来の能力を使い出した。

つまり頭を叩き込めば、さっきの妙な奴が出てくるのか?

(……確証はねえが、やるしかねえ…!)

ズンッ!

承太郎は覚悟を決めた。

「何だ?まだやるのか?」

「そっちこそ、
・・・・・・・・・・・・・
後悔する覚悟はあるだろうな?」

承太郎は由来を俵担ぎして、片手をフリーにした。

(片手を使うのか?一体何をするというのだ?)

敵は慎重に観察した。


オォラッ!!

バッコーンッ!!

承太郎は再び氷の地面を殴る衝撃を利用して、滑って敵の元へと行った。

しかし今回は遠回りして真横に行くのではなく、正面だ。

(不意をつく裏をかいたのか?バカめが)

承太郎がホワイトシャドウを傷付けることはないだろうと踏んで、敵は氷の盾を創ることなく、ホワイトシャドウその物を盾にした。

(さあ、どう出る……?!)


ガッ!!

「何!?」

承太郎はスタープラチナを見せず、自分の手でホワイトシャドウを片手で止めた。

(バカな!?何の真似だ?)

ホワイトシャドウにゼロ距離でくっつければ、即凍らされると、お前が一番よく知っているはずだぜえ!!

「凍り殺せ!!ホワイトシャドウッ!!」








クゥ~ン

しかし、承太郎の片手は凍らなかった。

「!」

ホワイトシャドウは敵の命令を聞かず、何故か承太郎の手の平に自分の頭をこすりつけて、甘えていた。

「な、何をしているんだ?!ホワイトシャドウ!!」

敵本体のことなどお構いなしだ。

さらにさっきのような獰猛な目は消え去り、由来が操っているときのような、優しい熊に戻っていた。

「き、貴様!!一体何をした?!」

「何もしてねえ。ただ、てめえが本当にコイツを掌握してんなら、コイツは真っ先に由来を狙うはずだ。しかもさっき噛まれた傷も全然深手じゃあねえ。だから賭けに出た」

承太郎はこの2週間弱で、由来のスタンドで気かがりなことがあった。

スタンドそのものに意思があるようで。

しかも何故か、懐いているのだ。

/ 443ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp