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白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第6章 忍び寄る“影”(敵)



2年前…


『ジャマモノメッスル』

ドドドドドドド

怪物は由来に向かって突進した。

ヒエェ…

彼女の背後にとても大きい像が姿を現した。

“凍りつくせェッ!アイスシャドウッ!”


バアアァンッ!

辺りは薄暗く薄汚い路地裏から、冷たい銀世界と化した。

被害者とみられる横たわって気絶している男女にギリギリ射程距離外で氷が張られた。

化け物は浮遊して、地面を伝う氷から逃れた。

「ナ!コノノウリョクハ…!」

由来は自分の首につけていたマフラーと偶然ポケットに入っていたホッカイロで、女性の体を暖めた。

(女性の方は大事ではなさそう。男の人の容態は…)

シャアアアアッ!

「!」

化け物が背後を狙って襲いかかってきた。

(くッ…!邪魔だ)


「オマエ、ナゼココニイル?」

「?」

今何か言われたが、さっぱり分からなかった。

(またアイスシャドウしようにも、周りごとこれ以上冷やせば、被害者に影響が…)

スタンド使いである私本体には、
・・・・・・・・
寒さの影響はないが…何より浮いている敵では、地面を伝う氷結は意味がない

(何か…物があれば…。!)

そばにおいてある青いゴミ箱を押し倒し、中から黒いゴミ袋が1つ出てきた。

「これしかない」

““白の陰影”(ホワイトシャドウ)”

そのゴミを化け物に向かってぶん投げ、そして案の定化け物はそれを掴んで止めた。

「ムダナコトヲ。スタンドニハ、スタンドコウゲキシカ、ツウヨウシナイ」

「それはどうかな?」

!!

ゴミ袋は次第に冷たくなっていき、最終的には氷の固まりへと変化してしまった。

そして、それを持っていた化け物もゴミ袋と共に凍った。

「ソンナ、バカナ…!」
 ・・・
「生ゴミで運が良かった。大部分は“水”だから、思った以上に凍ってくれた」

水は氷点0℃で、物質の中でも特に凍りやすい。

家庭で出る生ゴミは、バナナの皮や魚の骨、野菜の食べない部分とか、食べ物の残りかすだ。

プラスチックとは違い水分を多く含んでいるおかげで、周りに凍り写ることなく、ゴミ袋を掴んでる化け物のみを凍らすことができた。

もちろん、この氷結は“スタンド攻撃”だ。

(本当に、今日の曜日が“生ゴミの日”で良かった。捨てた主が果物好きで良かった)

そんなバナナって感じか。

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