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白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第5章 シンガポールの“暇”(いとま)



今私のそばにいるのは、ほんの一部でしかない。

それ以来、何かが変だ。

月のものも…もう2年以上来ていない。

由来は女性の象徴といえる下腹部辺りに手を添えた。


私の体は、以前のように正常ではなくなった。

いや、スタンドがある時点で異常だが…

それだけじゃない。他に何か大事なものを抜き取られた気がする。
恐らく、私はもう……

(いや…そんなのどうでもいい)

由来は鏡に映る自分自身を再び見た。獣のような赤い瞳と目が合った。

確かに、スタンドは殺しの才能。持つべきものじゃない。

もし生まれつきじゃなかったら…

そんなこと、今まで何回願ったか…

しかし、今の私ではこの先の刺客に対抗できない。

保健室では、花京院くんの攻撃を防げたはずだった。なのに私の代わりに"あの人"(承太郎)が傷付いた。

幽霊船でも、あのガラスの破片。本来の力が出せなかったから"あの人"に手を煩わせてしまった。

ホリィさんを救うために、殺しの才能が必要だ。敵を打ち倒す力が。

独りでも戦える本来の力が。

倒せる力だとしても、倒し損ねるかもしれない。

なら、殺せるくらいの力があれば十分に倒せる。

でも、もう殺したくはない。


『力不足?力を“奪われた”と違うか?』

(……承太郎が勘付いたのは想定外だった)

ごまかすのがやっとだったけど、どうやって気付いたんだろう?

あの人の考えが全く見抜けない。

ジョースターさんたちにはまだ言ってないようだけど、何をするか分からない。

そして敵が何故そこまで私を付け狙うか、その理由も今ひとつ分からない。

(でも私は、
・・・
自分のやるべきことをやる。たとえ破門されても…)

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