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白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》

第2章 スタンド使いの女



(こりゃ一応、あのジジイに伝えるべきか)

俺が“幽波紋”(スタンド)に目覚める前も、他にスタンド使いはすでに存在してたと思うと奇妙だな

あの北極グマも…

「じゃあころんだってのを信じるわ…アワテンボさん」

女医は治療のためにズボンを切ろうとすると、承太郎は強く拒んだ。

「脱ぐよ。もったいねー」

「ホホホホ。意外とセコい奴ね」

承太郎は動きやすいよう上着を脱ごうとすると、ポケットからうっかりハンカチを落とした。

「おっと…」

拾い上げると、折り畳まれてたのが綻びた。

「何だっ?これは?!」

広げ見たら、こう書かれてあった。


“空条承太郎
 本日中に貴様を殺す
  わたしの“幽波絞”(スタンド)で!
              花京院典明”

(か…花京院ッ!?)

それに“スタンド”…だと?


「せ…先生!」

後ろからの大声で振り向くと、さっきまでの生徒と先生の明るいムードはなかった。

明らかに様子がおかしい女医に、それに怯える男子生徒たち。

「な…なにをしているんです…!!」
「ひいいいィ」

バッバッ ビュンビュン

「なにをって…体温計をふって目もりをもどしてるんじゃないのッ!」

と言いながら万年筆を振り回してる彼女は、明らかに正常な状態ではない。

(!)

女医の足元を見たら、何かが取り付いていた。

「ひいいた…体温計ってせ…先生!そ…それは万年筆です!」

「万年筆?!万年筆ですって!?これが!万年筆に見えるの?
それじゃあよくッ!見てッ…見なさいッ!!」

女医は男子生徒たちに向けて突き刺した。ら、


ズンッ!

突き刺さったのは男子生徒の目、ではなく白い体毛。

(コイツは…!)

ドォォンッ!

今朝見たドデカい白いクマだった。

改めて間近で見ると、本当に大きい。
体長は2mは軽く越え、承太郎の身長よりもゆうに上回っている。
自然界のでは体重も最大で700kgのもいる。

(いつの間に潜んでやがった?)

男子生徒たちは幸いにケガを負わず、そのまま保健室から出た。

メキメキメキ

耳に障るエグい音に、白い体毛の刺さってる箇所が真っ赤に染まっていく。

「グマッ…」

白クマも微かに表情を歪ませているのが分かる。


「朝と全くの同じだな。また獣に邪魔されるとは」

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