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じゃあ、またあとで 前編 越前リョーマR18

第6章 沈黙




「イッたんだ?」

リョーマはにやりと笑い、秘部から指を抜く。
まだ、呼吸が落ち着かないの口にキスをしてリョーマは言った。

「ねえ、気持ちよかった?」

は、潤んだ目をリョーマに向けて頷いた。

「リョーマくんも…気持ちよくなって、いいんだよ?」

それは、最後までいいよというのサインだった。

感情表現が苦手なリョーマはまた目だけで反応を示してにやりと笑う。

「リョーマくん…あたし…リョーマくんのこと好きだよ」

は自分の両足をゆっくりと外側にずらして。

リョーマは自身をの前にあてる。
そのまま、ずぷりと入り込んだ。

「ああ……んっ」

最後まで挿入された後は、卑猥な音とともに動かされて。

「あっあっ…あ、んん…っ」

次の擦り合わせで、リョーマが絶頂を迎えたようだった。
は、荒い呼吸をするリョーマに少し愛しさを感じながら。

「リョーマ…くん」

リョーマの頬を両手で優しく包み、大好きだよと伝えた。







「どうして…急に抱きたいなんて言ったの?」

落ち着いた芝生に、夜の風が吹いてリョーマとは僅かに離れて座っていた。
の質問にもリョーマは答えることなく、片足を立て空を見ている。
高架下の地面には、ラケットとボールがそのまま置いてあり風に吹かれてボールが転がった。
それを見つめながらは身体を小さく丸めた。

「……あたし、後悔してないよ?」

何か言って。

「リョーマくんと……ずっと一緒にいたいよ?」

早く何か言って。

俯き加減で言ったその言葉は篭っていたけれど、リョーマにははっきりと聞こえていた。
見上げた先の空。
欠けた月が眩しくふたりを照らしている。
誰も通らないその場所に響く虫の声。

リョーマはこちら側にその姿を向けた。
小さく身を屈めているに手を掛けそうになったけれどやっぱり躊躇って、重い溜息をついた。

「」

甘く、低い、リョーマの声。

「な、なに?」

篭ったままの声で、は答えた。
顔をあげてしまうことがいけないような気がした。
名前を呼ばれたけれどまた沈黙が続き、下を向いたまま瞬きを繰り返す。
久しぶりに上を通った車が眩しいライトで芝生を照らした。
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