【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第7章 Tigridia pavonia -助けて-
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私が用心棒の1人と共にパドキア共和国を目指す旅路についてから2日経った。
私に付き添ってくれるのは、青い民族衣装を着ていて金髪の中性的な整った顔立ちをした、クラピカ様という方。
ベラードが言うにはとても優秀で頭も良く、戦闘もお手の物らしい。
そんな彼の計画に則ったおかげか、幸いにも追っ手に出くわすことはなかった。
夕方、ようやくパドキア共和国に着いた私たちはここで最後の列車に乗り換える。
この列車に数時間身を任せていれば、デントラ地区までたどり着ける。
「こちらです。先に乗ってください。お荷物は私が…」
クラピカさんが私の荷物の方に手を伸ばす。
「いえ、自分で持てますわ。そんなに多くないですもの。それに、あなたは護衛であって召使いではないのですから…」
「ありがとう。気になさらないで」と、クラピカさんに気遣ってくれたお礼を言い、私は小さめのトランクを手に列車に乗り込んだ。
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