【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第6章 Meadow Saffron -危険な美しさ-
ごめんなさい…。
ありがとう…。
こんな私を、いつもこうして慰めてくれてーー…
「泣いてばかりじゃダメね。しっかりしないと」
優しいベラードにいつまでも心配かけてちゃいけない。
こんな時だからこそ、ちゃんと気持ちをしっかり持たないと。
私は涙を拭い、ベラードを見上げる。
「何で…襲われたのかしら…?」
ベラードが私から目を逸らす。
何か思案してるようだったけど、すぐにまた口を開いた。
「それについては知っていることを全てお話しします。もっと前にお話しするつもりでしたが…今になってしまったこと、お許しください」
「何か知っているのね。わかったわ。聞かせてくれますか?」
すると、ベラードは近くにあった丸椅子に腰をかける。
「お嬢様を襲った女はアリア・ルジュエ。とある国の有名な歌手だそうです。そして…あなたの腹違いの姉に当たります」
腹違いの、姉ーー…
_