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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第4章 Anthurium -恋に悶える心-





「キミのことがだーい好きだから♡」

「またそれ?」


イルミは怪訝な顔でヒソカを見る。


「好きだから守ろうとする♠︎好きでも体が勝手に動くなんてこと滅多にないからたぶん相当イルミに惚れてるよ、そのかわいこちゃん♡」

「うーん…。何でオレのこと好きなの?オレは仕事してるだけなのに。それに、好き?って聞いたから怒らせちゃったわけだし…。もう好きじゃないよ」


混乱しているのか、頬杖をついたままぼうっとカウンター越しに酒の並ぶ棚を見つめる。


「はぁ…。これが仕事だったらオレも選択ミスしなかったのに。どうしたら好きのままでいてくれたんだろう」


イルミは顔には出さないが、テーブルを指でせわしなくなぞる。


「なんか今のキミ、恋する乙女って感じ♡」

「何それからかってる?」


ヒソカはクスッと笑う。


「面白いこともあるもんだね♡全然らしくない♠︎ボクに相談するのも、自分至上主義のキミが他人のことでどうすべきか悩んでるのも…全っ然、らしくないよねぇ♡」

「オレそんなに自己中?」

「うん♡自覚ない辺りホンモノだよ、キミは♠︎」


ヒソカはブランデーを飲み、上機嫌そうに笑った。


「ねぇ、イルミ…確かめてみない?」


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