【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第4章 Anthurium -恋に悶える心-
「で、その時たまたまリリアの父親が雇ったハンターに襲われたんだけど、リリアがオレのことかばうからビックリしたよ」
「かわいこちゃんが?キミをかばったの?」
ヒソカは目を見開いて聞き直す。
「そうだよ。体が勝手に動いたとかって。でも、軽いケガで済んだよ。オレがいたから。そっから興味持ったんだよねぇ」
「ふぅん♡」
「その時も『ゲイルを殺してくれてありがとう』って泣きそうな顔で言うし。仕事だからキミのためじゃないって言ったんだけど…。その後、両親殺したらまたお礼言いたいって今度は家まで来ちゃうし…」
「健気だねぇ♡」
「あ、ヒソカもそう思う?かわいいよね…」
そう離しながら、イルミは頬杖をついてボーッとしている。
「ねぇイルミ、何でかわいこちゃんはイルミのことかばったんだと思う?」
ヒソカはグラスに入った酒を氷と一緒に回す。
「わかんない。かばった本人もわかんないって言ってたし」
「そう…♢」
ヒソカはその答えをわかっていたかのように返事をした。
「じゃあ、特別にボクが正解を教えてあげるよ♢」
ヒソカはまたトランプのハートのエースをイルミに突きつけた。
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