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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第3章 Calendula -失望-





「え?帰っちゃうの?」

「…はい?」


思わぬ言葉が聞こえ、私は思わず彼を見上げる。


「オレも仕事終わらせたらすぐキミに会いに行こうと思ってたのに…。残念だな…」


彼は腕を組みながら頬に人差し指を当てる。


「どうして…私に?」

「う〜ん。わかんない。ただ興味があるから…。会えばわかる気がしたんだよ。で、ゴトーから連絡もらって急いで仕事終わらせてこうやって帰ってきたわけ。いつ帰っちゃうのかわかんなかったからさ」

「そう…だったんですね」


我慢していた涙が自然と溢れ、ポロポロと頬を伝っては床に落ちた。

私はさっきまで痛んでいた胸を掴む。


「私も…あなたに会えばわかる気がしたんです。この気持ちがなんなのか、これから私はどうしたらいいのか…」


すると、彼が細くてスラッとした体を屈めて私の泣き顔を覗き込んだ。


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