• テキストサイズ

【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第3章 Calendula -失望-





それに私、本当はこんなに行動力なんてないのに…。

家にいて本を読んで、庭に咲く花の手入れをして、たまに肥料と新しい苗を買いに行くついでに花屋さんを回るーー…

それが私の幸せな日常。


内向的な私がただ求めるままに、会いたいと願う感情のままに、国をまたいで追いかけてきた。


私、どうしちゃったんだろう?


…寂しい。

会いたい。


はぁ、と思わずため息をつく。

体が冷えてきた。


窓を閉めようと手をかけた刹那ーー…


ガシッと私の窓を閉める手を阻むように何かがつっかえる。

そして、あれだけ満月で明るかったのに不意に目の前が暗くなった。


「あ…!」


私は思わず声を上げた。


「やあ」


目の前には、ついさっきまで会いたいと願っていた彼ー…イルミ様が長くて綺麗な黒髪をなびかせてる。


って!

いやいや、そうじゃなくて!

あなたがいる所!

窓の外!!!

そしてここ3階!!!


「ど、どうやって!?ここ3階ですよ!?」

「え?普通に登ってきたんだよ」


彼は"よっ"と窓枠に手をかけて中にシュッと入ってくる。


_
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp