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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第3章 Calendula -失望-





私は継ぐことになった会社の事務処理や整理、引き継ぎなどを早々に済ませた。

葬式もメディアやマスコミの報道もあったから、悲しげに喪主を務めてコメントを発表した。

やれることは全てやり、後から私がやりやすいようにしておけばいいようにしておいた。

あの父も仕事では特に有能だったらしいからその真似をしてみたけれど…なかなかうまくいったみたい。

息抜きと称し、後のことはベラードたちに任せ、私は一人、パドキア共和国へと足を運んだ。


列車を乗り継ぎ、小春日和の穏やかな午前にククルーマウンテンの麓にある町に到着した。

別段大きくもなければ小さくもないこの町は、小綺麗で空気の澄んだ観光地。


地図と町のインフォメーションを頼りに宿を取り、荷物を置いてすぐにタクシーを呼んでククルーマウンテンを登る。

小石がたくさんあってガタガタ車体が揺れるかと思ってたけど、意外にも舗装された山道をすんなりと行き、たまに観光バスともすれ違う。

緑に囲まれた山の癒しと都会とは違った自然の空気を胸いっぱいに吸い込む。

とっても綺麗で…心の中にあった負の感情が作る淀みがスッと消えていく。


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