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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第18章 Odontoglossum -特別な存在-





「リリア嬢、着きました」


ハンター協会の知人ー…ミザイストムさんに連れられ、私はイルが来ているという試験会場まで来ていた。


「ようやくですか…」


思わずふぅと息をつく。

飛行艇を乗り継ぎ6時間…その後飛行艇乗り場から車で2時間、その後は歩いて30分…。

都会っ子の私にはかなり長い道のりだった。

時差がかなりあって、飛行艇に乗ってた間はただひたすら眠っていたから比較的疲れはないと思ったのだけれど…。

そうしてようやくたどりついた会場は、一言で言うなら宮殿。

そこが今回の最終試験会場だった。

白と水色を基調としたアラビアンな建物。

中央には鳥籠のような塔が立っている。

その塔を中央にし、四隅にはチューリップの球根のようなドームが二階建ての屋根の上に鎮座している。

エキゾチックな雰囲気の中にポップさも混在している、かわいらしくも神秘的な宮殿。

文化財…なのかしら?

確か一度こんなような場所で開かれたパーティに参加したことがあった気がする。

あの時は目に入るもの全てが煌びやか過ぎて目が悪くなりそうだった。

断然、私はこっちの建物の方が好き。

後でどなたが建築されたのか調べてみようかしら。


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