【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第17章 Red Carnation -君に会いたくて-
「リリィ、大好きだからね」
オレがそう伝えると、彼女も天使みたいな声で「大好き」と返事をくれた。
名残惜しいけど電話を切る。
夕焼けの空を見上げる。
もうすぐ日が完全に落ちる。
リリィと話せてすっきり。
でも…心臓の辺りがキュッてしたまま。
「会いたい…か」
今まで誰かに会いたいなんて思ったことなかった。
リリィと出会って頭がバグったみたい。
でも、バグって良かったのかも。
会えたら無意識に笑っちゃうし、笑ったら笑ってくれるの嬉しいし、嬉しくて抱きしめたら大好きが溢れて止まらない。
初めてづくし。
今までの淡々とした日常の中では、白と黒と赤としか感じなかった。
でも今は違う。
全部楽しいし、全部が色付いて鮮やかに見える。
世界が変わったみたい。
好きになるってすごい。
リリィがオレを変えてくれた。
リリィのおかげ。
「はぁ〜…」
リリィが恋しくてもうつらい。
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