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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第14章 Pink Tulip -愛の芽生え-





「女なんて、置いてけばいいのに」


オレはターゲットとそのそばで一緒に逃げる女の気配を追う。

女の方は息が荒くなってきてたからもうそろそろ終わりにできそう。


やったね。

最初は車や飛行機で鬼ごっこ。

そして針人間たちと徐々に追い詰めたと思ったら今度はこの繁華街で鬼ごっこ。

小賢しいってゆーか、色んな伝手や金を使って逃げてくれちゃってさぁ。


これが終わってからじゃないとリリィに会いに行けないのに。


リリィ…。

また彼女のこと考えてる。

彼女のこと考えるといつも体の奥から熱が滾ってくる。

健気というか純真無垢で信じた人を疑わない。

彼女はオレのことを『約束を守る人』って信じてる。

だからたぶん…オレが行かないと何時間でも何十時間でも同じ場所で待ち続けると思う。

ほっとけないね、そんな子。


…いや、本当はほっとけるはずなんだ。

オレはそういう人間。


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