【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第14章 Pink Tulip -愛の芽生え-
真夜中になると、ネオン街はすっごい活気に溢れてくる。
さっぱりしたただのビルがピンクとか黄色とか、すごい蛍光色の看板で彩られてる。
リリィといて、色彩を今までより感じることができるのに、ぜ〜んぜん興味ない。
仕事の最中だからっていうのもあるけど。
今回のターゲットは28歳の男。
若いけど、裏カジノの新しいオーナーらしい。
彼の父親である前オーナーは事故で他界。
その後を継いだってワケだ。
依頼人は前オーナーの右腕的存在だった男。
いつもみたいに恨み辛み妬み僻み嫉みが昼ドラみたいに渦巻いて、「自分がオーナーになるつもりだったのに…」というような、そんな泥沼で簡単な話じゃない。
前オーナーの自殺は…誰かが仕組んだ可能性がある。
つまり、他殺なんじゃないかってこと。
その犯人が今回のターゲット…つまり、息子が犯人じゃないかってことらしい。
依頼人は犯人だっていう確たる証拠はないみたいだけど、まぁそこは別にオレが踏み込む領域じゃないし、興味もない。
オレはただ…クライアントが望むままに殺せばいい。
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