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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第13章 White Margaret -恋の行方-





リリアが部屋のドアを閉め、その足音が遠ざかっていくと、すぐにイルミが口を開く。


「何であんなに苦しんでたリリアをあの屋敷に放置してたの?」


何の前触れもなく自分たちを追及するような言葉に、ベラードの表情は強張る一方。


「そんなにリリアのことを大切にしてるなら、外に連れ出して逃げれば良かったのに」


ベラードがグッと感情に任せて一歩踏み込んだ瞬間、フランシスカが彼の体を止めるように手を出して制止した。

ベラードは一瞬驚いた顔をしたが、その間もなくフランシスカが話し出す。


「できることならそうしておりました。ですが…どうしてもできなかったのです」


フランシスカがうつむきながら返答すると、すかさず「なぜ?」とイルミが返す。


「旦那様は生前、絶大な権力と財力を有しておりました。裏社会にも通じており、お嬢様と共に逃げ出したとて、結局捕まってお嬢様がもっとひどい目に遭うだけです…」


少し声を震わせるフランシスカに、ベラードはふぅと息をつき、彼女に続いて語り出す。


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