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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第11章 Lily of the valley -幸福の再来-





ちゅんちゅんと小鳥の囀りが鼓膜を穏やかに揺らす。

同時に、まぶたの奥に光が差し込んできてゆっくりと目を開ける。


見慣れない天井と窓の景色。

いつもと違うベッドの感触。


あれ…。

ここって…私の部屋じゃーー…


その瞬間、私はハッとして飛び起きる。


そうだ!

ここはゾルディックのお屋敷!!

イルミ様が電話を終えるのを待っていたはずなのにいつの間にか寝てしまってたんだわ!!


「あ、起きた?」


声がした方へ顔を向けると、イルミ様がドアの方から近づいて来た。


「おはよう」

「おはようございます、イルミ様」

「気分はどう?」


イルミ様はベッドに腰を下ろす。


「はい。おかげさまで…」

「良かった。昨日はぐっすりみたいだったし」

「み、見たんですか!?」

「うん。寝顔かわいいなぁって」


そ、そんなこと言われたら照れちゃいます…ッ。

私は思わず顔を下に向ける。

イルミ様は少しだけ口元を緩めながら私の方をじっと見ている。

それがなんだかこそばゆくて話題を変えたいのと、昨日のことを謝りたくて口を開く。


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