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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第10章 Plumeria -内気な乙女-





私はそわそわしながらイルミ様をチラチラ見て顔色を伺う。

でも、イルミ様は腕を組んだまま表情を全く変えない。

うぅ…。

変わらない方が怖いんだけどな…。


「しかも、よりによってゾルディックの人間など!名家と言えど、彼らは殺し屋の一族なのですぞ!!一体いつ、かような人間とお知り合いに…」


ベラードはそこまで口早に言ってから、はぁ…とため息をつく。


イルミ様とは私の両親を殺してくれた日に知り合った…。

けれど、その時にイルミ様の殺しのことは言わないと約束した。

だから、いくらベラードと言えど、私からは何も言えない。


どうしたら良いかわからなくて、私は「えーっと…」と言いながら目を泳がせるしかできない。

冷や汗をかきながらどうしようと困惑していると、横からすっとイルミ様の腕が伸びて来た。


「貸して」

「は、はい…」


私じゃどうしようもできないし、ただ言われるがままにイルミ様に子機を渡すと、イルミ様は子機のスピーカーをオンにした。

途端に、ベラードのお叱りの嵐が響く。


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