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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第10章 Plumeria -内気な乙女-





「そんなのスマホで連絡すればいいのに」

「ここに来る途中に壊してしまって…」


苦笑いしながら、イルミ様に画面がヒビだらけのスマホの電源ボタンを何度か押して見せるが、画面は真っ暗なまま。


「じゃあ、うちの電話使いなよ」

「ありがとうございます。…でも、やっぱり帰ります。ベラードも私からの電話がなくて不安でしょうし、フランのことも心配なので…」


すると、イルミ様は少し「うーん」と悩んだ後、人差し指を立てて笑った。


「じゃあ電話してさ、容態聞いて大丈夫そうなら今日帰るのはやめにしよう?アリアのこともオレに任せて」


イルミ様…私が帰るのを止めようとしてるの?


「私…帰らない方が良いのでしょうか?」


イルミ様をまっすぐ見つめてそう聞くと、彼は少し恥ずかしそうにうつむいた。


「何て言うか…帰ってほしくない」

「え?」


帰ってほしくない…?

そ、そんなこと言われると思ってなかった…。


「キミは嫌?」

「そ、そんな滅相も…」


すると、イルミ様は私の返答に満足したのか、小さく笑った。


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