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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第10章 Plumeria -内気な乙女-





客室のようだけど、部屋は高級ホテルのように広く、一人で一晩使うには勿体ない広さ。

そして、その部屋で二人くらい寝られそうな大きなベッドに腰を掛け、長い脚を組みながら私をじっと見つめるイルミ様…。


「シャワーと服をお借りしました…。あの、こんなに広いお部屋まで貸していただけるなんて…本当にありがとうございます」


じっと見つめられるのに慣れてはいるのだけど、何せ相手はあのイルミ様…。

ネグリジェっていう格好も相まって、いつもよりどきまぎしてしまう。

でも、イルミ様は私を見つめたまま微動だにしない。


「あ、あの…イルミ様?」


不思議に思って、私はイルミ様の目の前で手を振る。

すると、イルミ様は我に返ったかのようにハッとして頭に手を当てた。


「あ、ごめん。なんか…世の男たちがこぞってキミを手に入れようとする気持ちが少しわかった気がする」

「え?あ、あの…それってどういう…」


唐突にそんなこと言われると思ってなくて、思わず頬を染めてしまう。


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