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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第9章 Tutsan -悲しみは続かない-





「イルミ様…っ、ごめんなさい」

「何でまた謝るの?」


イルミ様は心配そうに私を見つめる。


「本当ならあなたの選択を止めなきゃいけない。でももしここで止めてしまったら、私の大事な人たちが死んじゃうもしれない…っ」


あなたからもらった綺麗な心を持ち続けると、そう決めた。

なのに、私はあなたの選択を止める勇気もなければ、自分だけでどうにかできる力を持ち合わせてもいない…。


「残酷な選択をイルミ様に押し付けてしまっただけの…弱くてずるい人間です…っ」


自分の意思をイルミ様の意思と偽っただけ…。

私はあなたに…自分の汚い部分を身勝手に背負わせているだけ…。


「キミは家族を守るためにここまでこうして苦労して来た。キミは助けを求めに来ただけだよね?キミ自身とキミの家族を殺そうとする人間から身を守るためにしてるんだから、弱くないしずるくないよ」


その言葉に、私はハッとする。

私が…弱くない?

ずるくない…?


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