【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第8章 Water lily -信頼-
「キミはオレに暗殺以外の方法を頼ってこの状況を打破しに来たのかもしれない。でもオレは殺し屋だから…それ以外の方法っていうのを示してくれないと。だからーー…」
その言葉の先を聞く間も無く、イルミ様が何かの気配にハッとして私を抱き寄せた。
「イ、イルミ様!?」
私は何が何だかわからないまま、イルミ様の為すがまま木の裏に回り込む。
「じっとしてて」
イルミ様が木に背中をつけ、私を抱きしめたまま少し強い口調で言う。
それも束の間ーー…
ズダダダダダダダダダダダダダーーー…
「きゃぁああああッッ!!?」
今度は森の奥から私たちを突然襲う銃弾の雨。
大きな掃射音に心臓と体が揺れる。
何人もサブマシンガンの銃撃を私たちに向かって浴びせてる。
私は目を閉じて耳を塞ぎながらイルミ様の胸に顔を埋めて縮こまる。
震える私の体を感じ取ってか、イルミ様がぎゅっときつく私を抱き寄せる。
「…第二波来そうだね」
その言葉に、私は耳を塞いでいた両手を離す。
音と衝撃は既に止まっていた。
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