第9章 守りたいモノ
"キーンコーンカーンコーン"
チャイムが鳴り廊下にいた生徒が教室に入る。
友1「夢杏おっはよ!」
友2.3「はよ〜!」
貴『おはよ〜!あっ!蛍、忠おはよ!』
月「おはよ」
忠「おはよう!」
皆んなそれぞれの席に座る。
担任「よーし今日は!席替えをするぞー!」
「「「いえーーーい!!」」」
くじ引きで席替えをした。
見事に夢杏は友達とはバラバラ…
友1「めっちゃ離れたね〜」
貴「まじショック…」
友2「でも夢杏よかったじゃーん!!」
貴『え?なにが?!』
友2「夢杏の後ろ、月島くんじゃん!!隣、山口くんだし!」
その言葉に驚き、黒板をみる。
貴『あーー!!ホントだ!!』
月「うるさいなあ。そんなに騒がないでもらえる?」
貴『なに蛍〜照れなくていいからいいから〜!』
月「はぁ?なんで夢杏相手に照れるわけ?意味わかんないんだけど!」
そう言いながらも少し嬉しそうな表情をみせる蛍。
山「やったね!ツッキーとも近いし!」
貴『忠ー!勉強分かんないとこあったら教えてね!』
山「もちろんだよ!夢杏!」
いつも優しい忠。
友達とは離れたけど2人が近くにいるおかげで夢杏は笑顔だった。
それも束の間…
「あーー夢杏ちゃんっ俺斜め前だからよろしくねっ」
その瞬間、夢杏の顔が一気に強張った。
それはクラスの何回か話しかけてくるサッカー部の男子。
貴『う、うん…』
ぎこちない返事をする。
夢杏はこの人がすごく苦手…
とゆうか関わりたくない人。
それを察したのか友達が夢杏の手を引いて少し離れた場所で話した。
友1「ねえ、夢杏ってアイツとなんかあった?て、ゆーか男バレ以外、男子と絡まないよね!」
貴『あ、うーんと、あーゆー人あんまり好きじゃない…』
友2「そっかあ!でもなんかあったら月島くんが助けてくれるっしょ!うちらも相談とか乗るからね!」
貴『ありがと〜泣!てか、なんで蛍?!』
月「僕がなに?」
振り返るとそこには蛍が立っていた。
友達/貴「わっ!な、なんでもない!」
月「変なの笑」
驚いた反応が面白かったのかバカにしたような笑い方でスタスタ歩いて行った。