第8章 青色の出逢い
夢杏が水道でドリンクを作っていると・・・
男1「あれ?他校生??」
男2「ほんとだa!てかめっちゃ可愛いじゃん」
振り返るとエナメルバックを持った2人組が立っていた。
ジャージからバレー部じゃない事は明らか。
嫌な予感がした。
貴『あ、練習試合できました。』
男1「へぇーそうなんだ!ねえ番号教えてよ」
男2「おい。お前だけずりーぞ!俺も教えて!」
貴『あ、いや、すみません。部活中ですし。。』
男1「えーいいじゃんすぐ終わるし、俺らもこれからサッカーやんねーといけねぇから早くして!」
”サッカー”
その言葉にビクッと体が反応した。
貴『ッ・・・あ、あの・・お二人はサッカー部なんですか・・?』
恐る恐る聞く夢杏。
男2「あぁそうだよ!それがどうかした?」
段々体が震えてくる・・・
貴『ご、ごめんなさいッ連絡先は交換できません』
そう言ってその場を立ち去ろうとするが
男1「ちょっとちょっと、逃げないでよ~」
と腕を掴まれる。
貴『やめッテ、、』”バッ”と払いのけた。
男2「は???なに??連絡先だけじゃん。なにコイツ」
男1「あのさ~痛い目みたくなかったらさっさとしろよ」
完全に怒らせてしまったようだ。
貴『・・・(どうしよう・・)』
体も震えて声も出ない。
・・・「ねえ、何してんの?」
声のほうに振り向くと青城のバレーのジャージを着ている、黒髪の背が高い人だった。
その後に
金「おーーーい国見!!どこ行くんだよ!!」
貴『・・・!金田一くん!』
震えている夢杏を見て2人とも察したのか表情が変わった。
国「サッカー部なら練習始まってるけど。早く行けば?」
金「そうだな。先輩も呼んでたし。」
青城のサッカー部2人は少し焦ったように
「今行こうとしてたんだよッ・・」
と言いながらその場を去っていった。
貴『よ、よかったぁ・・・』
安心して力が抜けたからかその場に座り込んでしまった。