第5章 踏み出す勇気
時間は流れもうすぐ中学も卒業
"変わらなきゃ逃げなきゃ"
そう思っていたのに
結局動けずにいた。
涼介からの暴力もリナの裏切りも
全て分かった上で耐えてきた。
高校だけは別のところに行く。
この中学で関わった人達が知らない所へ。
担任「もうすぐ卒業だ〜高校決めろよ〜」
リ「夢杏!どこの高校行く?!一緒がいいなあニコ」
"どうゆう神経でこんな事言ってんの"
心の中で思いながら
貴『ん〜まだ決まってない!リナは?』
リ「私は家から1番近い◯◯かな!夢杏も決めたら教えてね!」
貴『(教えるわけない)…うん!わかったあ!』
どこに行くか涼介にも聞かないと
同じになってしまったら、元も子もない。
その夜、メールで涼介に聞いた。
貴『涼介、高校どこ行くの?』
返事はすぐに返ってきた。
涼「◯◯高校!」
リナと同じ所だった…
気持ち悪い
心の底から思った。
涼「夢杏は?」
貴『まだ迷ってる!決まったら教えるね』
涼「一緒だといいな。もし離れてもずっと一緒だよ。」
ゾクっとした。
都内の高校はもうだめだそう思った。
どうしよう、そう思ったときだった。
小さい頃にみた、バレーボールの全国大会の映像がテレビで再度取り上げられていた。
貴『すごい、、170そこそこの体でめっちゃ飛んでる…私もあんなに自由に飛べたらな…
烏野高校か…』
宮城県…距離はかなり離れてるしわざわざ
東京から行く人はいないだろうと思った。
貴『決めた。』