第10章 赤色の出逢い
菅原side
山口が言っていた事を思い出す。
確かに最近夢杏の様子が変な感じがする…
音駒が来てから、心配していた物がなくなった。
音駒のセッターと主将と知り合いなのか!!
しかもめっちゃ仲良いじゃん
じゃあ、なんだったんだろう…
最近の夢杏…
俺と山口の考えすぎか…
そんな事を思いながらも練習終わりに夢杏と話した。
貴『いい合宿になりそうですねニコッ』
そう言って夢杏が笑う。
ここ最近で1番いい笑顔だった。
俺は夢杏の頭をポンと撫でた。
"よかった"と心の底から思った。
それから山口にも伝えに行った。
菅「山口〜!」
山「菅原さん!どうしました?」
菅「夢杏の事だけど、俺らの考えすぎだと思う!さっきすごい笑顔だった!」
山「そうですか!それならよかったです!!」
菅「まあでも、気にはかけてやってな!俺もそうするから!」
山「はい!もちろんです!ニコッ」
安心した山口の笑顔をみて、山口も夢杏の事が心配だったんだろうなと思った。
そうして、俺らは片付けを始めた。