第6章 おはようは笑顔で
『うん。
あのね、私…挨拶しに行こうと思うの。
まだ、行ってなかったから。』
「そうですね!僕も行きますから!」
『ありがとう、こんのすけ。』
「準備が出来たら、いつでも言ってください!」
きっと大丈夫。
母のように、立派な審神者になってみせる。
いつまでも、
本丸の隅っこで過ごすわけにはいかない。
それに、刀剣男士の本来の役割は、
歴史を守ること。
守ってみせる。
歴史も、母が愛した本丸も。
私を受け入れてもらえるように、
動いていこう。
おはようを笑顔で言えるように。