第4章 沖田組
突然、主からこぼれた涙に
安定も俺もびっくりする。
「ええっ?!どうしたの?!」
「勝手に触ったこと、嫌だったの?
ご、ごめん…」
ゆるゆると首を左右に振る彼女から、
触られたことが嫌だったのではないとわかり、
ほっとする。
『嬉しくて…ありがとう。』
泣きながら、
彼女はそう言って笑った。
『ありがとう。
認めてくれて、ありがとう。』
そんなの、認めるなんて…
もっとはやく素直になればよかった。
俺は、ずっと前から主を求めてたんだから。
リスタート出来るってことだよね。
「ごめん。主、ほんとにごめん。」
目頭がぐっと熱くなって、
耐えきれなくて涙が出てくる。
泣き顔を見られたくなくて、主に抱きつく。
「清光ばっかずるいよ!僕も!!」
三人でぎゅうぎゅうしてるのは、
信じられないくらい幸せで。
ねぇ、あるじ
ごめんね。
ありがとう。受け入れてくれて。
これからは、大切にするから。